熱移動の75%は輻射熱

輻射熱と遮熱材のことは、「遮熱材リフレクティックスとは」、で分かって頂けましたでしょうか。
さて、輻射による熱移動以外に、他2つの熱移動があることをご説明しておく必要があります。
熱の移動方法には、全部で3種類あります。
「輻射」以外は、「伝導」と「対流」です。

伝導

物体を媒体にした熱移動
例)電気の入ったアイロンを触った時
  沸騰したヤカンを触った時

対流

気体(空気)を媒体にした熱移動
例)エアコンから出ている温風
  ドライヤーの温風

です。「輻射」より馴染みがあり、分かりやすいですね。


さて、以下のグラフをご覧ください。
ビルの熱移動を、「対流・伝導・輻射」「下方・上方・側方」それぞれにおいて、測定した結果です。(ペンシルベニア州立大学 報告)

下方・上方・側方とも、輻射による熱移動が多くを占めていることが分かります。
平均しますと、熱移動の割合は、「輻射75%、対流20%、伝導5%」、となります。

つまり、熱移動の75%は輻射熱なのです
遮熱材リフレクティックスは、この輻射熱を99.9%反射するのです。
 
ところで、遮熱材リフレクティックスは、残り25%の対流熱と伝導熱にはどうなんだと思われた方がいるのではないでしょうか。
率直に言いますと、遮熱材リフレクティックスは、対流熱と伝導熱には弱いです。リフレクティックスの表面は、アルミニウム99.9%、つまり金属ですので、例えば、ドライヤーの熱風を当てるとすぐに熱くなります。

但し、独自の施工法(リフレクト工法)で、それも解決してしまいます。
詳しいことは言えませんが、 実は、"最強の断熱材"、である、"静止した空気の層"、を活用します。
遮熱材リフレクティックスのすぐ横に静止した空気層を作ることで、空気が静止しているので対流熱が起こらず、物体がないので伝導熱も起こらないというわけです。
これで解決ですね。

それだけかと思われた方もいると思いますが、
エアコンの温風が飛んでこなければ熱くないですよね。
沸騰したやかんに触らなければ熱くないですよね。
その状態が、「静止した空気層」、なのです。

これからの省エネ時代にとっては、遮熱材は欠かせないものになっていくことでしょう。